「いのち 見つめて-心臓移植 待機患者-」 ヒューマンドキュメンタリー


NHK 総合「ヒューマンドキュメンタリー」
 2009/11/04 

命のカウントダウンと闘っている病棟がある。大阪大学医学部附属病院の移植病棟。ここには、中学生の時、あるいは働き盛りに突然発病し、心臓移植をしなければ助からない40名あまりの待機患者がいる。症状の重い患者は補助人工心臓を装着しドナーが現れるのを待つ。しかし、補助人工心臓は、血栓(血の塊)や、感染症などから、医学的に安全を保障されているのは、およそ1~2年。時間は限られている。「僕、あともう少しで死んじゃうのかな…」と日記につづった19歳の待機患者。「もう子どもと一緒に寝られないのかな…」と呟いた35歳の母親。患者と家族にとって、命の重さを感じ、命をいとおしみながら生きる日々が続く。臓器移植法が施行されて12年、これまで国内で行われた心臓移植は僅か64件(9月30日時点)、年平均5~6件である。数ヶ月に一人、待ち切れず亡くなっていく待機患者。「臓器移植法改正案」が7月に可決されたが、今年の脳死移植件数は、わずか5件に留まっている。番組では、半年間、心臓移植待機病棟にカメラを据え、移植待機患者と家族が真摯に命と向き合い、闘っていく姿を見つめる。